真の願い

□第11話 お見舞い
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ガチャンッ


突然ロイヤルガーデンの扉が開いた


「たいへーん!うわっ…わわわっ!」


ドドンッガタッガタンッ…


盛大な音を立てて転ぶ人物


それは


「二階堂先生!?」


れな、あむ、なでしこの担任教師、二階堂悠だった


相変わらず、髪は癖っ毛


ネクタイは、よれよれ


夏だからか、スーツは着ていない


「だ、大丈夫ですか?」


れなが二階堂に近づき、手を貸す


「あちゃー、あの人は毎回すごいなー…」

「そうね。ある意味すごい才能を持っていると思うわ」


こそこそとあむとなでしこが話していた


「あははは。またやっちゃったー」

「先生、大丈夫ですか?」

「大丈夫ー。慣れてるからー」

「それで…お急ぎのようでしたけど…どうかしましたか?」

「あ、そうそう!神谷さんに用があったんだよ!」

「私に、ですか?」

「うん。君、すぐに病院に行きなよ」

「はい?何でです?

(突拍子もないことを言うな、この人は…)」

「君のお姉さんが倒れたって。家に電話かけても繋がらないからって、学校にかかってきたんだ」

「ね、姉さんが…!?」


ヒュッ…ストンッ…


体の力が抜け、床に膝をつくれな


「タクシー呼んであるから、すぐに用意して、乗ってね。

じゃあ、僕はこれで」


言うだけ言うと二階堂はさっさと出て行った






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