真の願い
□第13話 聖夜祭
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この店は、先に食券を買い、それから、食することができる、というシステムだった
「お席へご案内いたしますv」
そうして、食券を買った客を店内へと案内する
教室へ置かれた5つのテーブルのうち、ひとつに客を案内する
「少々お待ちくださいv」
そういい、一度そこから離れ、教室の奥、カーテンで仕切られた厨房へと向かった
「出来てる〜?」
「おう!出来上がってるぜ!」
そう言った男子生徒は、れなに、皿(危なくないように、紙皿を使用している)の乗った盆を渡した
その皿には、まだ出来立ての焼きそばが乗っていた
「有難う」
その盆に、飲料水の入った紙コップを乗せ、再び客の元へ行く
「お待たせしました〜v」
焼きそばと水を、テーブルの上に載せる
「ごゆっくりどうぞ〜v」
そう言い、さっさとその場を去る
それから、再び廊下へ出て、売り子をする
これが、仕事の手順
これを何度も繰り返し、働き続けた
客も増えてきた
行列までできている
暫くすると、仕事にも慣れてきて、セイラのキャラチェンジを解除した
解除したばかりの時は、少しギクシャクしたものの、すぐにキャラチェンジしていた時のように、働き続けた
人間、慣れるとすごいものである
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