メリーバッドエンド

□美味いもの旅行
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合宿から帰ってきて、旅行行く為の荷造り中。
旅館は侑士が取ってくれてるみたいやから、三泊四日分の服とかメイク道具とかの用意する。
それぞれ家に帰って、雅治の家に集合。
雅治はあたしの用意が終わるまであたしの隣に居てくれる。


「忘れもんは無いか?」


「大丈夫と思う。下着類に、服に、メイク道具に、・・・うん、大丈夫!」


「ピヨッ。あっちは寒いんじゃけん、もうちょっと多めに持っていってもいいんじゃなか?」


「マフラーも持ってるから大丈夫!」


「プピナッチョ。寒かったら暖めちゃる。」


「わ、ありがとー!」

キャリーバッグを閉めて、絨毯に座る雅治に抱き着く。
嬉しそうに頭を撫でてくれる。
そのまま、右手で後頭部を持たれて、口付けられる。
離れた唇は、ニヒルに歪んでた。


「・・・プピ。ちひろ。」


「ま、雅治?集合時間に遅れるからあかんで?!」


「一回だけ。な?」


「んん、あかんってば・・・!」


「ちひろ・・・。可愛い・・・。」

雅治に甘ったるい声音で囁かれて、絨毯に組み敷かれる。
あたしの事好き過ぎるっていう顔して、潤んだ瞳に、あたしは抵抗出来なくなる。
あたしのどこに、いっつも他人に興味も無い冷酷冷徹な雅治の性格を掻き乱す魅力があるんやろか?


「い、いっかいだけな・・・?・・・ん、!!」


「ピヨピヨ。私服のちひろを脱がすのも久しいのぅ。」


「まぁ、最近はずっと家に、おったし、合宿では・・・浴衣やったもんな、・・・ふぁっ!」

長い指先があたしのスカートの中を這う。
薬指についた指輪が、冷たくて少しこそばくて身体をくねらせた。


「なんじゃ、ちひろも乗り気やのぅ?」


「ちが・・・!指輪が冷たくて!こちょばいのっ!・・・んんっ!!」

優しく唇を重ねられる。
何度も唇を重ねられて、舌で唇を割ってくる。
雅治のキスはいつも優しくて、いつも愛しくて仕方がない。


「寒くないか?ベッド行くかのぅ?」


「大丈夫。直ぐ、あったかくなる。」


「プピーナ。確かに。」


「んぁっ!!」


「可愛ええ声出して・・・ちひろ?まだちょっと触れただけじゃよ?」


「雅治が触ってくれるとこ、ぜんぶ、いつも気持ちくて、ドキドキして、敏感になんの。」


「可愛いこと言うてくれるのう。」

下着に手をかけてられて、脱がされる。
綺麗な指があたしのナカを犯していく。
少し大きな声が出て、右手で口を塞いだ。


「誰も聞いてないんじゃき、声出してもいいんぜよ?」


「こんな、朝から恥ずかしい、やろ!」


「聞きたいきに、出して?」


「んん、ふぁ!!♡あ♡」


「ピヨピヨ。・・・挿れていい?」


「え、ーよ、雅治、きて・・・?んんんぁぁ♡♡」


「最近は挿入すると毎回気持ちよさそうな声出してイってくれるのぅ。冥利に尽きるぜよ。」


「や、って、きもちよすぎ、て、でちゃうん、やもんっ!!ぁん♡」

ピストン運動を繰り返しながら雅治の顔が近付いて、唇と首筋にマーキングされる。
誰にも盗られへんのに、行為の最中のマーキングは恒例となってる。
あー、俺にもつけてって侑士に強請られるやろなって思いながら、雅治の首筋にも吸い付いた。
まだ、真新しい青アザの残る噛み跡の横に何回もつける。


「俺のツボも、よう、心得とる!」


「ひゃわ!!は、げしっ!!!ん!そん、なついた、ら、イッちゃう!♡」


「ええよ、イってくんしゃい。」


「い、く!イク♡まさはる!イッちゃうよぉ!♡」


「っ、きっ、つ!!・・・くっ、俺も、出る、愛しとうよっ!ちひろっ!」


「ん、ふぁぁぁ・・・あ、まさはるの、精液、スカートに垂れちゃった・・・。」


「・・・・・・ピヨッ。着替えなあかんのぅ。」


「ちょ、一回って言ったやん?!・・・なんで、また、腰、ふ、ってんの!」


「プピナッチョ♡ちひろが卑猥な言葉言うからじゃろ。」


「なっー、ぁぁん!!」

ナカに入ったまま、そのまま第二ラウンドが始まる。
卑猥な音が部屋に響く。
汗もかいてきたし、絶対お風呂入らなあかんやん。
たまにあたしも動く事あるけど、殆ど動いてくれるのは雅治と侑士や。
そんな状態で朝まで何回もするんやから、体力お化けを目の当たりにして、テニスしてくれてて良かったりするなーて思ったりもする。
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