メリーバッドエンド

□最高なお出掛け日和
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酷い頭痛で目が覚める。
周りを見渡すと、知らん部屋。
昨日のことを思い出す。
ああ、光の家でもいっぱい呑んで、えっちの途中で雅治に吐かしてもらったんやった。


「おはようさん、可愛いちひろちゃん。身体は大丈夫か?」


「おはよ、雅治。完全に二日酔いやけど、大丈夫と思う。折角楽しんでたのに、ごめんな?」


「吐いとるちひろも可愛かったからかまへんよ。」


「侑士も、おはよ。吐いてる姿可愛いとかある?」


「当たり前やんなぁ?雅治。」


「プピナッチョ。滅多に見れんし、可愛かったぜよ。涙目で。」


「ふふふ、愛情が歪みすぎてるって。」


「そんなん今更やろ?」


「まぁ、そやね。今何時?」


「九時やな。」


「もう美夜子達も起きてるやろ、リビング行こっか?」


「んー、キスして、マーキングしてくれたら行っちゃる。」


「はいはい。」

嬉しそうな顔してちひろが近付いてきて、首元に顔を埋める。
数回のリップ音と、痛み。
付けたキスマークと噛み跡を舌でなぞられる。
朝から我慢出来んくなるのぅ。
マーキングが終わると、柔らかい唇でキスをしてくれる。
数分口付けて、俺から離れる。


「俺にも付けてくれんの?嬉しいなぁ。」


「付けるまで拗ねるくせに何ゆーてんのよ。」

侑士の首元にも何度も噛み付いて、キスマークも付ける。
満足そうな侑士の顔よ。
ずっとニヤケとる俺もそうか。


「昨日の物足りんかったから、帰ったらしよな?ちひろ。」


「ん、ほら付いたで。行こっか?」

ちひろの一声で体を起こす。
リビングに行くと、タオルを首にかけてる二人と目が合った。


「あ、おはよう。ちひろ。仁王君。忍足君。」


「おはよーございます。」


「おはよー美夜子、光。何?もしかしてさっきまでしてたん?」


「お察しの通りっすわ。」


「やるなぁ、光。」


「ちひろ、もう吐き気は大丈夫?」


「大丈夫。ちょっと頭痛いだけ。」


「なら良かった。朝ご飯作ってないんだけど、どうする?」


「その事なんやけど、俺等帰るわ。」


「帰るの?」


「不完全燃焼やったからな。俺等の事は気にせんと、帰りたい時に帰り。帰り方分かるやろ?」


「帰り方は分かるよ。気をつけてね?ちひろ。」


「うん!光、お邪魔しました。」


「へーい。」


「また遊ぼな!美夜子!」


「もちろん!誘ってね?」


「了解!ほな、帰ろっか?雅治、侑士。」

挨拶を済まして、玄関に向かう。
靴を履いて外に出ると、ちひろが手を繋いでくる。
もっと、依存してくんしゃい・・・。
そう思いながら、手を強く握り返した。
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