メリーバッドエンド
□危険な先生
1ページ/11ページ
「・・・せい!」
夢現の中、誰かの声が聞こえる。
「仁王先生!!」
「んあ・・・?」
「もう!こんなとこで寝たら、授業遅れますよ?」
「・・・・・・ぷぴ?におうせんせい?」
「? 仁王先生は先生でしょ?」
目の前で、立海の制服着た男子生徒が俺の名前を呼んでる。
ちょっと待て、頭がついて行かん。
昨日は確か・・・ちひろと侑士と遊園地に行った筈・・・。
ああ、夢か。
「忍足先生は?俺、怪我したから手当てしてほしいんですけど。」
夢の中でも出てくんのか、アイツは。
手元の日誌を見ると、俺は数学の先生らしい。
生徒の話を信じると、侑士は保健医か。
あ、次3ーB組か・・・。
見慣れた学年に少し懐かしみを感じた。
ガラッ!
扉が開いて、右頬が赤い侑士が焦った顔して入ってくる。
俺を見た瞬間走って来て、両肩を強い力で掴まれて脳が揺れる位ガクガク揺すられる。
「ま、まままさはる!!!」
「ちょ、なん、じゃ、揺らすな!吐く!揺らすな!コラ、あほ侑士!」
「あほ、って事は俺の記憶あんねんな?!」
「はぁ?きもちわる・・・何言うとる。あほばか変態情緒不安定くそゆーし。」
「・・・どつくぞゴラ。ええか、落ち着いて聞けよ、これは、現実や。多分。なんでか知らんけど、俺は今医者やなくて、立海大の中学の保健医になっとる。職員室の名簿見たら、お前は数学担当や。丸井が国語教師、日吉が社会教師、財前が英語教師、平古場が美術教師や。」
「忍足先生!戻ってきたなら、手当して貰っていいですか?血が出てるんで!」
「ああ、はいはい。ソコ座り。」
男子生徒の手当てをなれたようにしながら侑士が俺を見る。
夢じゃない?そんな馬鹿な。
夢の中でも、痛いと感じることが出来るらしいし、頬を抓っても意味が無い。
現に、侑士の赤い頬は抓ったり殴ったりしたんじゃろ。
「他の奴らに話は聞いたんか?」
「同じ職員室に居った日吉と話したわ。問題はそこちゃうねん。」
「・・・プピーナ!ちひろ!」
「せや。ちひろの事見かけてへんのや。・・・もし、何かしらの影響で俺等だけ、この世界に来てるんやとしたら、・・・・・・死のう。今すぐ二人で。ちひろが居らん世界になんて、生きていく意味があらへん。夢であれ、現実であれ、ちひろが居らな生き方も分からへん!」
「なぁに、物騒な話してんの。忍足せんせ?」
聞き慣れた、でも少しだけ高い声が保健室の扉から聞こえた。
制服姿の少し小さいちひろが、立っていた。
どうしよう、もし、俺等の記憶が無かったら。
でも、ちひろは居る。口調もそのままと思える。
「忍足先生、鼻血出てるけど大丈夫?!天魔さんも、怪我?」
「うん。赤也のボールがこっち飛んで来てな。手当済んだらかわってくれる?」
「相変わらず赤也君は乱暴だね。手当済むまで待ってようか?」
「自分、ちひろとどんな関係なん?」
「え?僕ですか?生徒会の手記ですけど・・・。天魔さんは副会長で、テニス部の朝練終わった後会議があるから・・・。」
「生徒会長って誰なん?」
「何言ってんの?三年連続精ちゃんやんか。」
幸村か。
アイツが絡んでくるなら今回のことは納得。
ちひろはテニス部のマネージャーで生徒会委員。
「俺が後で送っていくきに、お前さんは先に戻っとき。」
「分かりました。」
男子生徒を無理矢理保健室から出ていかせて、鍵を閉めた。
さて、このS級危険人物どうしようか。
「痛っ!ちょ、優しく手当してーや!忍足先生!いつもの先生らしくないなぁ・・・。仁王先生も、いつもめっちゃ怖いのに、あたしの事生徒会室まで送ってくれんの?」
「・・・・・・これって、犯罪になるよな。」
「プピーナ。」
「仁王先生?何後ろから抱き着いてんの?」
「・・・いつもの癖でつい。すまん。」
「ふうん?クールで、澄ました顔してるくせに、いつも、保健室に連れ込んで、悪いコトしてんねや?」
「せやな、俺は犯罪者になっても、全然かまへんわ。」
侑士はちひろのスカートを捲って、傷口に唇を寄せる。
「んぁ・・・ちょ、先生!」
「ちゃんと消毒したらな。」
ちひろを横抱きにして、一番奥のベッドに寝かせる。
上服を脱いで、ネクタイを緩め、ちひろの両手を縛った。
「・・・二人とも、泣く程嬉しいん?あたしの制服姿♡」
「プピ。今終わったら無理心中するか考えとる位。」
「そこは葛藤やな。」
「えー、嫌や。あたしはこの姿になっても、雅治と侑士と生きて行きたいで?」
「雅治?」
「侑士?」
「何キョトンとした顔してんの。もうちょい遊びたかったけど、そんな顔されたら、無理やわ。悲しませたくないもん。」
「ちひろ、記憶あるんか?!」
「あるよ?未成年淫行教師さん達♡」
「プピーナ。俺を騙すとは、流石俺の女ナリ。」
「んぁっ、でも、身体どうなってるか、わからんっ!」
ちひろの下着を脱がして、恥部に指を這わすと、いつもより少ない濡れ具合。
優しく指を一本入れると、いつも入ってる、精液が出てこん。まさか。
「プピナッチョ!!待って、処女かも、ちひろ。」
「え!!!二度目の処女俺にくれや!!」
「ほたえな!黙れ!侑士!」
「前も後ろも口も、お前が初めて奪ったんやからこんな時位くれてもええやんけ!」
「もぉ、そんな事で喧嘩せーへんの。あたしが処女やったとしたら、どっちも、初体験やねんから、どっちか初体験あげれるやろ。喧嘩してんと、早く犯して♡せんせ♡」
「っー!逮捕!」
「いや、逮捕されるのは侑士達やからな?」
「同意合意の元なら逮捕されへんから大丈夫や。しゃーないなぁ。・・・ローションがわりにワセリンしか無いけど・・・痛かったら堪忍な?」
「家まで我慢するって言う考えは無いんや・・・。」
「こんなちひろのやらしい姿見て、俺のボルケーノおさまるわけないやん。授業なんて出来るかいな。」
「なんなら、忘れんように痛くしちゃるよ。」
「もぉ、とことこんベッドの中ではサディスティックやねんから・・・。」
俺も侑士も全裸になって、いつも通りの体勢になる。
ゆっくり指で解してやると、濡れて来た。
いつも通りの事しとる筈やのに、妙にドキドキする。
ちひろの腰を持ってゆっくり自身を沈めていくと、ちひろが辛そうな顔をする。
「っ、めっちゃ、きっつ・・・。相当、痛むナリか?」
「いっ、た、ぃ、おっき、すぎ・・・っ!」
「ん、こっちも、いつもよりキツいわ・・・。」
「あぅ・・・。む、り、・・・くるし、!痛、!」
「ゆっくり深呼吸して。ほら、半分まではいった。」
「いた、い、!むり、はい、らんっ!痛っ!」
痛みからちひろが涙を流す。
ちひろの初めてを奪った時も、こんな気持ちやったんじゃろうか。
いや、今の方が何故か幸せな気がする。
多分それは日を増す事にちひろの事を好きになっていっとるから。
「挿入されてる時に、ここ、押したら気持ちいいんやって。」
侑士がちひろの下腹部を後ろから指で押さえる。
キツイナカがもっとキツく締まった。
「ひゃあぁっ!!ソコ♡クル♡あっ!!♡」
「めっちゃキツイ。そんな締めたら、奥辿り着くまでに、イってまうわ・・・っ!!」
「すまん、やっぱり優しく出来ん・・・イく!!」
「ーっ!!♡♡♡」
いっきに奥まで挿れると、ちひろがビクビクと震える。
背中を反って、口元から涎が垂れ落ちる。
「ちひろ・・・?大丈夫か?」
「い、ま、まさはるせんせぇと、とゆーしせんせぇ、のおっきい、おち♡んぽ♡で、イっ♡ってんのぉ♡」
「おまっ・・・!!ちひろ!ああ、もう、可愛すぎや・・・!」
「プピナッチョ!ナカ、いつもより痙攣しとうよ。初めてでも、イケたか。ドエロいまんこやのぅ。」
「あぅ・・・えっちな穴たちに、もっと、お仕置して?せんせ♡」
「マーキングも消えてんな?付け直したらな。」
侑士がちひろの首筋に噛み付いた。
俺も続いてちひろの腕に噛み付く。
垂れた血を、無我夢中で舐め続ける。
何度も口付けて、腰を振り続けた。
今まで積み上げてきたものが崩れたとしても、ちひろが居る限り、俺の人生はどんな形であろうと続く。
居なくなれば、死ぬだけ。