弌短編


逸らさず見ていてよ
私の写真が灰になるまで
喉が焼けて掠れるまで
シャッター切って死なせて

冷えた四肢は
重ねて寄せるだけじゃ足りない

貴方を温めて
埃に塗れた銀色の猫

まだ何色へと
染まるのかさえ知らず

身体中に刻みつけた
刻印ごと愛して

全て燃やそう
貴方頬を照らせるように
立ち上った
煙や煤が目にしみても

word by ginneko
(黒子のバスケ・短編)

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