過去拍手集

□2008.2.29拍手企画
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〜教皇宮での昼下がり〜


蟹「しっかし暇だな。」

もう自分の仕事を終えたのか放り出したのかはわからないが、いつもの様にデスマスクが
口を開いた。


蟹「じじぃも居ねェ事だし、街行かね?」

蠍「えー?行く行く」


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教皇の留守中に行われるデスマスクによるセミナー。

はたして本日の内容は―――?

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蟹「ズバリ、ナンパ!顔はいいのに中身で損をしているシャカとサガにナンパ術を伝授するぜっ」

乙女「むっ。」

サガ「それはありがたい」

一同(えっ……?この二人やる気満々?ι)


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こうして黄金聖闘士一同は、聖域を青銅2軍達に任せ、街へと繰り出して行った。


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蟹「恋愛のスペシャリストになるには、数だ!数を打つに限る!」

獅子「ふむふむ。」

羊(そうとは思えませんが…)


熱心にデスマスクの説明を聞く者や、半信半疑な者、すでに笑いを噛み殺している者も
いた。


しかし、シャカとサガは余裕顔だ。


サガ「数を打たぬとも…」

シャカ「向こうから寄って来るではないか」

キッパリ。


蟹(うっ!嫌な奴らだぜ)

魚「なら、見せてもらおうじゃないか」

山羊「そうだな。デスマスクが思っている以上に二人はやり手かもしれん」

蠍「やり手!?」
反応して身を乗り出すミロ。

獅子(あっちの方なのか!?)
密かに顔を赤くするアイオリア。
それをチラ見するアイオロス。

違う意味で受け取った勘違い者 約2名。


蟹「や…やってみてもらおうじゃねェか!」


シャカとサガはカフェテラスへと向かった。

しばらくすると、シャカとサガの周りは女性でいっぱいになった。


(キャーーッ!あの人たち、素敵じゃない?)

(声、かけてみる?)

『あ…あのぉ〜ご一緒いいですか?』


サガ「あ…どぞ。」

『趣味とかありますかぁ?』

サガ「趣味は風呂だ」

『えっ…ι そうなんですかぁι 楽しむコツとかありますか?』

サガ『まずは服を勢いよく脱ぎ、鏡に全身を写す。それから――』

お風呂にはうるさいサガが延々と語りだした。(クドクドクドクド)



『キレイな金髪ですねっ♪何か特別なお手入れでもしているんですか?』

するとシャカは紅茶を一気に飲み干し、カップを地面に叩きつけた。(←インドにある風習。)

パリーーーン。

『え”ι』

「質問はそれくらいでよかろう。さぁ、大地に頭を擦りつけわたしを拝め!」(クドクドクドクド)

『あわわわわ…(((゜д゜;)))』


二人の女性は もはやタジタジだ。


『あの…失礼しますι』

二人の女性は蜘蛛の子を散らしたかの様に去って行った。


それを始終見ていた黄金聖闘士達は笑い転げていた。


蟹「そ…そんなんじゃ…ブハッ 駄目だ!ヒーッヒッヒ」

サガ「なぜだ?」

蟹「会話が成り立っていない」

シャカ「では今のはフラれたということなのかね?」

蟹「そーいうこった。」


――シャカ開眼。――


蟹「じゃぁ、次はお持ち帰りの方法を伝授しよう」

シャカ「ふむ。」

サガ「次こそは…」
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