小説

□抱きしめて!
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「跡部・・・」
「・・・」
「あーとーべっ!」
「なんだよっ!」
いきなり怒鳴った俺に驚く忍足。
「なんで怒ってるん?」
「なんでもねぇよ」


ムカついてムカついて…コイツが悪いわけじゃねぇのに…強くあたってしまう


「嘘、怒ってるやん」
「うるせぇ!お前が・・・」
「俺が?なんや」
黒曜石の瞳が俺を見つめる。
俺はこの目が苦手だ…心の奥を見透かされそうで
だから俺は目を逸らした。
「ちゃんとコッチ見ぃ」
顎を捕まれ強制的に目を合わせられる。
「・・・離せよ」
「ちゃんと目ぇ見て話し、景吾」
「嫌だ!離せ!」
顎の手を離そうとしたら、いきなり口を塞がれた。
「んっ・・・」
歯列をなぞられ、逃げる舌を絡めとられる深い深い口付け
「落ち着き・・・景吾」
長い口付けを止め忍足は俺を強く抱きしめた。
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