小説
□抱きしめて!
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「侑ちゃ〜んvV」
「ん?なんや、ジロー?」
いつもジローは練習が終わると忍足に抱きつく。
もうそれは日課といってもいいほどに…
ムカつく…
忍足も抱きついてくるジローを拒みもせずに受け入れ、挙句の果てにはジローの頭を撫でたりする。
それを見るだけで腹が立つ
忍足は俺のなのに・・・
「ねぇ侑ちゃん」
「なんや?」
「これからマック行こうよ!俺、腹減った〜」
「マック?別にええけど」
ガタンッ
限界だった。
俺は自分の鞄をつかみ部室を後にした
「…ジロー、悪いけどマック行けへんわ」
「えー」
「堪忍な」
忍足も鞄を持って跡部の後を追いかけた。