小説

□ターゲット・忍足侑士@
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「全員居るか?」
「「「「さっ、榊監督!?」」」」
練習前の正レギュラーの部室に現れたのは顧問の榊監督
手にはなぜか黒い箱
「樺地と滝は居ないのか?まぁいい」
突然の監督乱入に驚く部員を見渡してなぜか榊はほくそ笑んだ。
「あの…なにかご用ですか?監督」
跡部が全員を代表して怪しく笑う監督にたずねた。
「今日はお前たちに特別な練習メニューを用意した」
「特別な…」
「練習メニュー?」
「なんやそれ?」
首を傾げる部員達。
そんな事も気にせずに榊は中央に置かれた机に手に持っていた箱を置いた。
「では、最初にクジをひいてもらう」
「クジ?なんでクジをひくんすか?」
宍戸が怪しいものを見るような眼で箱を眺めながらたずねる。「それは後で説明する。早くひきたまえ」
監督の指示により渋々クジを一人ずつひいていった。
「全員ひいたな?…では当たりをひいた者は挙手しなさい」
「……あぁ、俺やな」
スッと手を挙げる忍足。
「忍足だな?では、今日の練習メニューを発表する」
一瞬緊張が走る。
「鬼ごっこだ」
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