小説

□跡部バースディ小説
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(一体どうなってんだよ…)
祝いの言葉やプレゼントを持ってくる女子達を適当にあしらいながらある教室を目指す。
そのクラスは今日一度も顔を見ていない恋人−忍足侑士の教室。
『明日は朝一で会いに行くわv待っててな〜vV』
昨日別れ際に笑顔でそういったアイツ…
だから、朝からずっと教室に居た。
窓際の席でずっとアイツが満面の笑みで入ってくるドアを眺めて待っていた。
なのにアイツは来なかった…




気がつくと午前中の授業は全部終わり昼休みになった。




(俺様を待たせるなんていい度胸じゃねぇか…会ったら絶対一発殴ってやる)
なんて思いながら一番端の教室のドアに手をかけた。

「あれ〜、跡部?どしたの?」
教室に入るとジローが気づいてやってきた。
「忍足は?」
「侑ちゃん?あ〜、今日休みだよ〜」
「休み?」
「うん、何でも風邪ひいたんだって〜だから今日休み〜」
「・・・そうか、ありがとな」
ジローに礼を言い教室を後にする。




何故か心が重くなった
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