小説

□抱きしめて!
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「なぁ…ジロー」
「ん〜…なに〜?」
二人が出て行ったドアを眺めて笑うジローに宍戸が話しかける。
「お前、あの二人が付き合ってる事知ってんだろ?」
「うん、知ってる」
「じゃあなんでお前あんなことするんだよ?跡部が怒ることぐらいわかるだろ?」
「だって面白いC〜」
「面白い?」
「うん、だってあんまり表情を表に出さない跡部がさぁ〜いかにも嫉妬してます!って顔してるのを見るのが面白い」
「・・・それだけ?」
「うん、それに俺も侑ちゃん好きだからこれが原因で二人が別れてくれたらいいな〜て思ってる」
ニコリと笑うジロー。
ただ、目だけは笑ってなかった…
「お前…腹黒いな」
「え〜そんなことないよ」
クスクス笑いながらジローは鞄を持ち部室を出て行った。
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