版権物

□ただの恥ずかしがり屋さぁ
1ページ/4ページ



昼食時。サンドイッチを片手にしゃべりながら食べていたら、突然声をかけられた。
「ラビ、クロウリー、神田を見ませんでしたか?」

「ん?見てないさぁ」
「わ、私も……み、見てないで……ある」

おどおどとした顔で私口調の男が答えた。
目の前の白髪の少年が、明らかに怪しい動作のクロウリーと呼んだ男をじっと見つめる。

やばい。クロちゃんてば、嘘つくのすごい下手だ。ここはオレがなんとかしないと……。

「あ、あのさぁ、アレン、お前もこっち来て一緒にたべないか?昼飯、まだなんだろ?」

アレンは白髪の頭を少し下げて言った。
「すみません。そうしたいのはやまやまなんですが、生憎先客がいまして」

「へ、へぇー、ユウと一緒だなんて、よくあいつがOKしてくれたなぁ」

「あれ、僕、ラビにそんなこと言いましたっけ?」

アレンの目が、キラリと光った。

「ユウから聞いたんさ」

慌ててそう言いつくろうと、足元でブーツを蹴られた。

いて!そんなんだと、目の前の悪魔にばらすぞ。

「と、とにかくオレたちはあいつを見てないさ」

刀が抜かれる前に、なんとしてもこいつを追い払わなければ。
「そうですか。可笑しいですねぇ……」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ