版権物

□椿
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椿




あいつの家の庭には椿が咲いていた。
紅色の大きな花弁の美しい花だった。
俺はなぜだかそいつが気にいらなくて、一厘を残してぜんぶちぎって地面に放り捨てたから、あいつにものすごく怒られたなぁ。
花だって生きているんだぞ、とか道徳観念を振り回して、俺にいつも説教してた。
ま、俺は一文字たりとも聞いちゃあいなかったが、正座で何時間も座らされるのはさすがに我慢ならなかったな。
そのおまえが今俺と同じことしてんだ。笑えるぜ。
なぁ、そう思わないか。あのころのおまえはどうしたのやら。
俺のやってることとおまえのやってること、一体どこが違うんだよ。
天人も生きてんじゃねぇのかぁ?

それとも、地球外生物だからか?

はっ。命があるってぇことは一緒だろうが。
坂本も銀時も、みんな俺とお前と一緒だ。人も天人も花も、俺たちは、何かしらの命を奪って今日このときを生きてきたんだ。
でも、なんだろうな、おまえさんにゃぁ、命を奪うことなんざにあわねぇよ。

最後に残ったあの椿の一厘は、あれは……どうしたんだろうな。

なァ、づらぁ、おまえ、今どうしてる?








なんだろ、どうしたんでしょう。
なんでシリアスになっちゃったのか……
初めはギャグのつもりが……というか、高桂のつもりが……
これが初めての銀魂小説だなんて……
次、がんばります。(落ち込んでらんないぜ☆)
 

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