第一楽章
□第一幕
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カリカリカリカリ
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…
…??
………
???
「あ〜っ!!!もぉわからんっ!!!」
私は頭をかきむしりながら数学の問題から目をそらした。
「ふふふっ。カガリちゃん!!」
と、後ろから笑い声が聞こえ名前を呼ばれた。
「っ…ぉ…おばちゃんっ!!///」
レノアおばちゃんが優しく笑いながら私の名前を呼ぶ。
私は今の一連の行動を見られていたのかと思うと恥ずかしくなり顔が真っ赤になるのを感じた。
「アスランから電話が入ってるけど、話す??」
「アスランからっ?!」
「ええ。はい。」
私はレノアおばちゃんから受話器を受け取り、
「アスランっ!!」
元気よく電話に出た。
「また数学でつまづいてたのか??」
「ぅっ…;」
アスランにまで聞こえてたのか;
「まぁ数学できなくてもなんとかなるだろ??」
「なんとかなるワケないだろ??受験の一般科目なんだからっ!!」
「実技で挽回しろよな。実技で。」
「は??体育大学は受けないぞ??」
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