第一楽章

□第二幕
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翌日、昼過ぎに私達は出かけた。

「どこに行くんだ??」

「いいとこ。」

「それだけじゃわからないだろっ!!」

さっきから私達はずっとこんな調子だ。

それに…

「なんでヴァイオリンを持ってきてるんだ??」

「なんで…って急に弾きたくなったら困るだろ??」


どこで弾きたくなるんだよι

「…」

「なんだよ??」

「いや…好きなんだなってさ…」

ちょっとだけアスランが羨ましかった。

私も好きなものを好きって言いたい…胸を張って、大声で…。

「ああ。でも、ヴァイオリンは俺の一部だからな。カガリだって…」

「ぇ??」

「いや…なんでもない。」

アスラン??
何を言おうとしたんだ??

それからアスランは黙ってしまったがしばらく経つといつものアスランに戻り、

「もうすぐ着くから…」


「アスラン…ここって…」

アスランの向かった先は



クサナギ音楽大学…


アスランの通う…大学…。



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