天を突く!(小説2)

□お酒は二十歳になってから
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「…」

「シ、シモン…?」
「おーい、シモンさ〜ん?」
「ヤバくないか、これ…」

順調に飲ませていたら、シモンの様子が明らかにおかしくなった。

時折目が虚ろになり、ブツブツ呟くようになったのだ。

あ、ヤバいと思った時はもう遅く、シモンはガバガバあおるように飲むようになり、今では完全にブツブツ呟く方が基本になっていた。

「部屋、運んだほうがいいなこりゃあ…おーいシモ」「ハハハハハハハハハハハぁ!!」

その場にいる誰もがビクリと跳ね上がった。シモンが急に笑い出したのだ。

「し、シモンどうした?」
ダヤッカが優しく聞く。
「だ、だってヒハヒヒハハハハハハハハハハハ…ダヤッカがハハハハハハハハハハハ…」
「ああ、俺がどうした?」
ダヤッカが優しく聞く。

「な、なんで顔がそんなに困ってんのアハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」




決定。

シモンが壊れた。

「笑い上戸だったのね…」
ヨーコがポツリと呟くと、シモンが急にこちらに顔を向け
「何か言ったかヨーコ!!」
「ひぇ!?な、何も!!」
「あぁそう。」

え、えぇ〜…

だめだもう完全に酔ってる…

と、シモンが立ってヨーコの前にやってきた。

「な、何?」
「ヨーコぉ…」
「はい…」
「けしからんなぁ!!ヨーコはぁ!!」

意味が分からない。

「え、は、な、何が…?」
ヨーコが問う。


「そのおっぱいは、けしからん!!」
「はぁ!?」

せ、セクハラだぁ…。

「う、うるさいわね!!スケベ!!」
「誰がムッツリスケベだ!!」

ムッツリは言ってねぇ…。

「まぁまぁヨーコ、酔っ払いだから落ち着け。」
それでもダヤッカは優しい。仏かあんたは。
「だぁれが酔っ払いだ!!ハゲ!!」


ダヤッカ撃沈。

ダヤッカが部屋の隅にうずくまって動かなくなった。傷に触れたらしい。
そしてシモンはヨーコに向き直り、
「おっぱい〜おっぱい、いいなぁヨーコのおっぱいわぁ。」

揉み出した

「い…」

固まるヨーコ。しかしシモンはまだそんなものじゃ終わらなかった。

「とりゃあ!!没収!!」

ビキニの上がはぎとられた。

「いやああああ!?」

ヨーコ撃沈。

胸を隠してうずくまり、泣きだした。

大グレン団の面々は戦慄した。我等がリーダーはやはり恐ろしい男だった…!!
お願いします、止まってくださいリーダー。

だがシモンは止まらない。
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