◆平行世界◆

□42号
1ページ/18ページ



あの人と、はじめて会った日の事はあんまりハッキリとは覚えてない。



あの日、オレってばずっと泣きっぱなしだった。

悲しくて、悲しくて、涙を流すしかなくて……

側にいて欲しいのに、ナルトは側にいてくれなかった。




だから最初は嬉しかっただけなのだ。


あの人はずっと側にいてくれたから。

何を言うでもなく、

あやすでもなく、

慰めるでもなく、

ただ側にいて肩を抱いていてくれた。


オレが泣き疲れて眠るまで、ずっと……






次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ