頂き物
□Lets 告白タイム
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「…君には、想い人はいるのかな?」
唐突にそんな事をきかれ、剣の素振りをしていたクレスは、腕を休めた。
「想い人ですか?」
「そう。ちょっと気になってね」
クレスに質問を投げ掛けた本人…レイスは、そう言って片目を閉じた。
「どうして突然そんな事を…」
疑問の視線を向けられて、レイスは肩をすくめた。
そしてクレスに背を向けると、その場を去ろうとする。
その去り際。
「深い意味は無い。…忘れてくれ…」
微笑を浮かべながら、どこかに行ってしまった。