捧げ物
□大切な存在
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ガサ
「お!」
「あ、リッド」
近くからリッドが現れた。リッドは剣を片手にキョロキョロと周りを見渡し何かを探しているようだった、クレスは見た瞬間狩りをしていたのだとわかった。
「ここで素振りしてたのか」
「うん」
「じゃ、頑張れよ」
そう言って足速に去って行った。クレスは気にせず素振りを再開、更に数分後
コロコロ))
「みゅぅ〜」
「!」
突然ミュウが転がってきた。どうしたのとクレスは言いながらミュウを抱っこする。
「みゅゅゅう〜!えーと、えーと、ク、クレスさん」
「なに?」
「みゅ、みゅ、あの〜」
何か言いたげだが言葉にしないミュウ
「??? ミュウ、ルークは一緒じゃないの?」
「ご主人様!そ、そうですの〜ミュウ、ご主人様を探していたのですの〜」
ピュー!!!とミュウは走り去った
ポツーン
また一人になったクレス、なんだかみんなが変だ!せかせかして忙しそうで、自分と目が合うとぎこちなくどこかへ行っちゃうし・・・もしかして・・・
「Σ暇なのは僕だけ!?」
「そこでそんな答えに行き着く貴方が好きですよ」
今度はジェイドが現れた
「ジェイドさん!」
「クレスお一人ですか?お一人ですよね、お一人ですね」
「なんですか・・・その決定的な言い方は・・・」
「お一人なんでしょう」
「そうですけど・・・」
やっと人が絡んで来たと思ったら苦手な人が絡んで来た!
「みなさんが忙しそうにしている理由教えて差し上げましょうか」
「本当ですか!」
「ええ、実はですねー・・・」
うんうんと聞く気満々のクレス、ジェイドはクレスに顔を近づけ耳元で何か言おうとした、その時
ドッカーン!!!
どこからか本がジェイド目掛けて飛んで来た。しかしジェイドはさらりとかわし後にあった木に本の角が当たり突き刺さった、木には穴が空いている、これをもろにくらえば魂が肉体から離れること間違いなし!
投げた相手はわかっている、こんな技あの人でしか出来ない!名を呼ぼうとしたら相手が近くからわいてでた。
「クレス!」
「クラースさん!」
「クレス無事か!?変な事されなかったか!?」
「えぇ、私は無事ですよ、これからいろいろするところでしたけど」
誰も貴様に聞いてないとクラースは突っ込んだ、そして後半の聞き捨てならぬ台詞はどうゆう事だと更に本を構えながらゆっくり話を聞こうじゃないか、そういいながら攻撃を繰り広げる。ジェイドはヒラリヒラリと交わしながらこれではお話が出来ませんね〜と逃げた、追い掛けるクラース
「(二人ともなんだか楽しそう・・・)」
ウフフ〜、アハハ〜、キラキラ、ラリ〜ン
と目の前の光景がキラキラしてスローモーションの様←クレスにはそう見える
「やめろ!気持ち悪いぃ!!!」
クラースはその一言だけを言ってジェイドを追い掛けクレスの前から姿を消した。