ガンダム00部屋5。

□恋が生まれる瞬間。
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【恋が生まれる瞬間】

恋が生まれる瞬間を見てしまった、とスメラギは思った。
ロックオンが「お前もガンダムで世界を変えたいんだろう?」と言った瞬間、空気が熱いものを孕んだ。そして、その言葉に真剣に応える刹那の瞳にも熱いものが宿っていた。
「運命の恋、かしらね…」
スメラギは呟いて、ほうっと溜息を吐いた。かつての自分が…リーサ・クジョウが命懸けの恋をしていたのは、それほど遠い昔の事ではない。
エミリオ・リビシを愛していた。彼の死と共にクジョウの世界は壊れ、破壊された世界の再構築の為に、スメラギは「スメラギ」となり、CBの戦術予報士となった…。
『あの二人の恋はどんな道を辿るのかしら』
ロックオンと刹那は一目で恋に落ちた。それは戦術予報士でなくても確かに見て取れる事だった。
『少なくとも、二人で居る時は幸せで居て欲しいわ』
スメラギはそれだけ思って、思考を切り替えた。目の前には変えるべき世界の歪みが有る。
過去の自分の恋にも、今の同士達の恋にも蓋をして、スメラギは新たな戦術プランを立て始めた。

H24.09.06

後書き

春夏のWeb拍手文でした。ぱちぱちして下さった方々、どうもありがとうございます!
スメラギさんに分かる位ラブオーラむんむん(笑)なのに、きっと刹那だけは自分が恋に落ちた事を分かっていません…哀れ兄貴(笑)。



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