ガンダムOO部屋

□ハロ、結婚する。
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ガンダムマイスターがお茶を飲んでいると、たまには一緒にいたいと、ロックオンが連れてきたハロがこう宣言した。
「ハロ、ケッコンスル、ハロ、ケッコンスル」
「はっはっはー。ハロは誰と結婚するんだ?」
まさかあの紫ハロとじゃねぇだろうな、と一抹の不安を覚えながら、ロックオンが訊いた。
「ロックオントケッコンスル、ロックオントケッコンスル」
ズルッと、ロックオンの体勢が崩れた。
ティエリアは、綺麗な眉を顰めた。
「ロックオン……ハロにどんな教育をしている」「知らねーよ! というか、責任、俺ー?!」
「おめでとう、ロックオン」
アレルヤは笑顔で祝福している。
「アレルヤ、おまえまで……」
「ケッコン、ケッコン」「あのなあ、ハロ。俺は機械とは結婚できねぇんだよ」
「ドウシテ、ドウシテ」
「だって、俺は、あんなことだってこんなことだってしたいし、溜まるモンは溜まるし……」
「……品のない」
ティエリアはずれた眼鏡を直した。
「おい」
口を開いた人物がいた。刹那だ。
「……ハロはロックオンとは結婚できない」
「ナンデ、ナンデ」
(ハロの暴走を止めてくれるのか? さすが俺の刹那……)
きゅんと胸が高鳴った。「そう、俺は刹那と……」
「何故なら……」
ロックオンの台詞を遮って、刹那が大真面目な顔で答えた。
「ハロは結婚適齢期に達していないからだ」
「って、そういう問題じゃねーだろ!」
こういうとき「オヤクソク、オヤクソク」とツッコむのはハロの役目だが、今はハロがとち狂っているのだから、どうにもならない。
「あのなあ、ハロ。今だって結婚しているようなモンじゃねぇか。おまえは俺の最高の相棒だよ、な?」
それでも、ハロは、なんとなくしょぼんとしている。
「アレルヤトティエリア、アレルヤトティエリア、ケッコンシテル、ケッコンシテル、ハロモシタイ、ハロモシタイ」
結婚、というのは、アレルヤとティエリアがベッドインするときに使う隠語だということを、マイスターやトレミーの乗組員達は知っている。
「元凶はおまえらか〜……!」
ロックオンが怖い顔をして睨んだ『元凶』の二人が、そそくさと逃げて行ったのは言うまでもない。
「……ハロの問題が片付いてないんだけど」
「アレルヤトティエリア、アレルヤトティエリア、ナカヨシ、ナカヨシ」 ロックオンは、刹那とハロを残して、アレルヤ達を追いかけた。

H21.03.03
Tomokoさん、寄稿ありがとうございました!
おちゃめなハロが可愛い! 振り回される兄貴も!
逃げて行ったアレティエのその後が気になります…。




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