ガンダムOO部屋

□スキトキメキトキス。
1ページ/1ページ

肌がかぶれるような古い油等、一つも使わず揚げたチキン。舌触りのいい滑らかなポテトサラダ。琥珀を透かす如きコンソメスープ。そして、アレルヤが一番丹精こめて作った、苺と黄桃とフランボワーズを飾ったり、カットしてスポンジ同士の間に生クリームで詰めた、ゴージャスなケーキ。
舌先から得る幸福と、耳に快い祝辞。
『誕生日おめでとう』がこんなに嬉しいなんて。
「美味しい?」
「…とても…」
陶然として、ティエリアはアレルヤに囁き返す。
アレルヤはにこりと笑い、ティエリアの体を軽々と椅子から抱き上げる。
「もっとプレゼントをあげる。誰も知らないような快楽を」
アレルヤの囁きは、耳に快く、ティエリアの奥深い部分に触れて浸透して行った。

ベッドの上で戯れ合う。お互いに触れたい所に触れて、くすぐったそうに上がる声を口付けで吸い取る。
やがて、ティエリアが悪戯っぽく囁く。
「アレルヤ、行為の最中、ずっと僕に接吻していられるか?」
「それがお望みかい?」
「そうだ。誕生日らしいから、これくらい望んでも罰は当たるまい?」
生き生きして悪びれない恋人にアレルヤは笑って、ティエリアの柔らかな唇に自分の唇をそっと重ねる。
「いいよ。それが君の望みなら、喜んで叶えるよ…」

前戯の時も、結ばれる時の声が漏れそうな時も、アレルヤの唇がティエリアの唇を優しく塞いでいてくれた。
夜が果てるまで。

好きという気持ちと。
妖しいときめきと。
キスがなによりもの恋人からの贈り物だった。

12月9日の夜の事だった。

H21.12.09
ティエリア、誕生日おめでとう! アレルヤにたっぷり祝われて下さい!



HAPPY BIRTHDAY!

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ