□標的204『帰宅』
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突如現れたのは骸の有幻覚



リングに炎を灯した白蘭は、勢いそのままに骸へと突っ込んでくる







「クフフフ…… お久しぶりです」



『お久しぶりじゃねぇよ…』





骸の瞳の文字が一へと変わり巨大な火柱とからみつくような巨大な花と蔓が出現する







『(相変わらずの趣味だな……)



お前そいつにやられたんじゃなかったっけ?』






「刹那チャンの言う通りだよ骸クン」





火柱の中に飲み込まれていても白蘭はその中で微笑む





「僕の部下に憑依した君は
あの時精神ごと消したはずなんだけどな


少ないなくともこんな幻覚はもうつくれないほどにね」




クフフフ…


「たしかにあなたの策略にはまり密閉された 空間に閉じ込められた時はもうダメかと思いましたよ



一人でしたらね」





!!



「そっか――
お仲間に外から穴を開けてもらったのね」




「アレは僕の仲間というには出来の悪すぎる 子供ですが

どちらにせよあなたにもらったダメージは とても大きかったですよ

つい先刻までこんなことはできなかったほどにね」






その直後白蘭に集中して八方から噴き出る火柱
白蘭に蔓がからみつくが白蘭は終始笑顔のまま




「ハハハ ダメダメ骸君 これじゃ僕に勝てないよ



いくら本物に近い幻覚とはいっても所詮君はニセの作りものだ」




「僕に勝ちたいんなら少なくとも


復讐者の牢獄から抜け出して君自身の肉体で戦わないとね」



『「!!」』




黒曜の後10年間ずっと牢獄の中にいたらしい骸


『……(10年……)』






「クフフフ…
ご心配なく。僕が自らの手で直接あなたを倒す日も遠くはない


我々は すでに動き出している…

…とだけ 言っておきましょう




それに今この場では足止めさえできれば僕の勝ちですよ





さあ大空のアルコバレーノを並盛町へ連れて行くのです」








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