短編4

□第二弾(全7種)
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俺の記憶違いで無ければ彼女とは高校の時出会った。席は隣だったせいかよくしてもらったのを覚えている。
誰にでも優しく、綺麗で、成績優秀、文武両道。生徒会長まで勤め、まさに高嶺の華。まぁ、そんな彼女な訳だから当たり前といえば当たり前なのだが、高校卒業後彼女とは連絡していない。
高校時代の友人いわく、卒業後どこかに引っ越したと聞いていたのだが



 ・・・< 再会の嬉しさよりも何かが違った >・・・



今の気持ちをわかりやすく言うなら「鳩が豆鉄砲をくらった様」な感じだ。
きっかけはダッチに頼まれた仕事で武器などの買出しにレヴィとともに行ったためだ。よるところはいつも通り。暴力協会とホテル・モスクワなどが主流だ。
ホテル・モスクワはだいたい暴力協会より早くにいくのだが、今回はレヴィいわくバラライカさんからの都合らしく帰り道による事になった。今思い出せば、ダッチもレヴィもベニーもみんな楽しそうな顔をしていたかもしれない。


「どうしたんだロック。そんなに驚くこたぁないだろ。」


いや、普通は驚くぞ。ホテル・モスクワ以外の買出しなどを終え、ホテル・モスクワへと行ったのはいい。だが突然バラライカさんが「そうそう、貴方に会わせたいのがいるのよ」と扉の奥を指差す。まぁ、それまでは良いとしよう。だがバラライカさんの呼び声で扉が開き出てきたのは一人の女性。紺色のスーツを着て、腰までありそうな黒髪を軽く三つ編みにしている。
どう見ても見覚えのある女性は姿などは変わっても見間違えるはずもなく、高校時代に出会った忘れもしない高嶺の華だったのだから。


「はじめましてロックさん。貴方のお話はバラライカの姉さまから聞いています。」


そういってフワリと柔らかく笑う表情は何年経っても変わりなく、つい彼女の腰にある銃を無意識に逃避してしまいたくなった。


「いえ、お久し振りと言った方がいいしょうか、岡島さん。」


もう、何が何だか。笑うしかなかった。









 後書き
ブララグでは日本は平穏らしいですね。でも、まぁいる人はいるんでしょうね。
彼女はバラライカさんの部下ではありませんよ。
どっちかというとホテル・モスクワの情報屋みたいなもんかな?よくわからんね。
修正時期 H20,04/30
修正時期 H23,08/28
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