短編4
□第二弾(全7種)
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「・・・・・」
「「・・・・・」」
ここは今や聖杯戦争関係者の巣と化した衛宮家の居間。いつもは賑やかな場所が今だけは雰囲気が変わり皆が息を呑んでいる。その中心には相対する二人の女。
一人は机の前で正座しながらも表情はまるでライオンに見つめられる兎のよう。対してもう一人はその兎のように怯える少女を絶対零度の眼差しで見つめている。
「セイバー。」
ビクッ
兎、もといセイバーと呼ばれた金髪の少女はおそるおそる目の前にいる女を見る。これでも金髪の少女、セイバーは龍の化身といわれているのであるが・・・・もはや兎。
「いいですか?何事にも常識というものがあります。」
「は、はい・・・」
「皆と生活するにはルールというものもあります。それはいつの時代にも同じです。王であった貴方ならよく判りますよね?」
「・・・・・はい」
「よかった、ならば話しは早いですね。私の言いたいことがわかりますね、セイバー。」
女は笑っていた。だが、その目はどう見ても笑っていなくその姿に周りは冷や汗を流す。彼女がコレまでこんなに怒ったことがあっただろうか。少なくとも彼女の弟にあたる衛宮士郎は既にトラウマと化しているのか俯き震えている。ついでに言うなら、色黒白髪のサーヴァント、アーチャーも同じ状態であったりする。
見ている周りでさえもこんな調子である。ならば直接対しているセイバーはどれほどのものか・・・・・。
「いいですか、セイバー・・・・・ここにあるタルト全て食していいとは言っていません!!」
・・・< そして幕は開かれた >・・・
「すいませんでした!なのでどうかご飯ナシは!!」
後書き
きっと三時のおやつ。
きっと我慢できなくなった食いしん王が全部食べちゃった。
きっとこのあと藤ねぇがうるさくなる。
修正時期 H20,04/30
修正時期 H23,08/28