短編4

□第十三段
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「平和やなぁ」

「平和ですねぇ」



 ・・・< なんでもない日 ギルガメッシュ編 >・・・



「はい、ちびギル。」


両手に持った三段重ねのトリプルアイスのひとつを金髪赤目の少年に渡すと律儀にお礼が返ってくる。この味でよかったやろか?と聞くと大丈夫ですと満面の笑みが返ってくる。な、なんか眩しい!!


「今日は友達とは遊ばへんの?」

「はい、今日はお姉さんとのデートの日ですから」


デート?と聞き返すと再び満面の笑みでデートですと返される。なんだかこの笑顔には何もいえなくなるような気がするのは気のせいではない。


「まぁ、たまにはちびギルとデートもええかもな。何処いきたい?」

「そうですねぇ、じゃぁデートらしくショッピングと映画なんてどうでしょうか?」

「ええなぁ、なんかそれっぽい感じや。」


じゃぁ駅前まで行きましょうと手を引かれ、はたから見たら弟の面倒見てるようだなと思わず苦笑。でもちびギルのほうがしっかりしているのが現実だ、と何処からか天の声が聞こえた気がして再び苦笑い。


「あ、次のときは大きい僕とデートしませんか?」

「あー・・・・それは勘弁やなぁ」






 後書き
関西弁夢主とでっかいギルの組み合わせはやりにくいと気づいて急遽子ギルに変更。
弟の面倒をみるお姉ちゃんより、むしろしっかり者の弟と駄目なお姉ちゃんの方がしっかりくるかもと思ったり。
執筆時期 H23,08/28
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