短編4

□第十五段
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「それは恋ですわね」


ズバッと言われた言葉に思考が停止する。
は?と聞き返すと黒子ちゃんは大きな溜め息を吐いて「全くお姉さまといい、先輩といい・・・」と何故か呆れられ再び溜め息を吐いて


「いいですの?特定の殿方のことが気になって、一緒にいると嬉しくて、他の女の子といると悲しくて苛々して・・・なんて恋に決まっていますの!!」


ビシッと指差され、あまりの力説に「はぁ」と返事にならない声がこぼれれば、黒子ちゃんにキッと睨まれ思わず少し後ずさる。こんっと背中が誰かに当たった感触に振り向くと、にんまりと笑う涙子ちゃん。いつの間にか涙子ちゃん、飾ちゃん、美琴ちゃんがいて


「先輩の好きな人って誰なんですか!?アタシ気になります!!」

「ぁ、私も気になります」

「・・・わたしも」

「え・・・は?はぃ!?」


前方には黒子ちゃん、後方には涙子ちゃん、美琴ちゃん、飾ちゃん。気付くと完全に逃げ場がなくなっており、固法先輩に助けを求めようと視線を動かすと頑張りなさいと苦笑いする先輩。ていうか、何気に先輩も気になっているご様子で


「先輩の好きな人って誰なんですかね?きっと素敵な人ですよ。」

「いや逆に、世話好きな先輩のことだからどうしようもないヘタレかもよ?」

「ま、まさか先輩もアイツのこと・・・」

「お姉さまったら、やっぱりあの殿方のこと!?」

「え?もしかして三角関係ですか?ドロドロ!?」

「あ、もしかしてこないだの事件の時に御坂さんと一緒にいた・・・」


本人そっちのけで、ヒートアップしていく会話にガックリと肩を落とし「不幸だ」と呟くが、その顔はだんだん赤く染まり


「え?うそ・・・もしかして私、――――のこと・・・好き、なの?」



 ・・・< ガールズトーク >・・・



「「で、先輩は結局誰が好きなんですか!?」」

「・・・・・・・・・・」

「あら、オーバーヒートしてますわね。」


プシュー・・・



 後書き
超電磁砲組でお送りしました。
女の子は恋バナが好きっていうイメージがあります。さて、夢主の好きな人は誰なのか・・・
執筆時期 H23,08/28
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