短編4

□第二弾(全7種)
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 ※「運命揺れるがままに」続編のようなものです。





いつからだろう、本当の自分を偽ってきたのは。いつからだろう、人を信じるのを忘れたのは。
ふと 心に問いかけた本当の自分を

私は・・・私は・・・・・私はどうしたのどろうか?




 ・・・< 真実の裏と裏 >・・・



 ガンッ ガンッ


金属同士がぶつかり合う音が響きあう。もう、何度もぶつかり合う武器と武器。
一人は刀を振るい続け、もう一人は槍を使い刀からの攻撃を受け流し続ける。刀を持つ少女は一方的に長髪の男の身体に刀を振るう。


ガンッ ガンッ


「ナナシッ!」

「わーとるって、でも少し大変やでこれ・・・・はっ!」


カーンッ


槍を持ちし男―ナナシは刀を振り払い地面に落とした。それに少女は驚愕しつつも指輪に・・・・ARMを発動させようとするが


「もう終りにしようや、ワレとて戦いたいわけうやないんや。」


ナナシの槍が首筋にあてられる。首筋に伝わる金属の冷たさ。それに対し少女は焦る表情すら見せず小さく笑みを浮かべ、ジャラッと腰にある銀鎖が音を立て揺れる。


「そうね、終りにしましょう・・・・・・・・・・これで最後、よっ!」


その言葉とともに少女の腰にある銀鎖・・・ARMが光りだす


「ネイチャーアーム【ウォーターボム】爆発なさい!」

「なっ!?」


ボンッ


ARMの光とともに少女とナナシを阻むように水玉が浮く。そして少女が指を鳴らした瞬間、水玉が少女とナナシを包み爆発した。


「!!!?」

「いやぁっ!!」


悲痛なほどのギンタの声とスノウの悲鳴だけが爆発音に吸い取られるように響いた。









「殺しな、さい・・・・」


決着がつくには時間がかかった。少女は自身の首元にあてられている槍の切っ先を見て、悟った。


「殺しなさいっ!・・・・・っ、なんで!?」

「なぁ、本気出してなかったやろ。ワレのこと殺すつもりなかったとちゃうんか?」

「違うわっ!私は本当に殺すつもりで・・・・・」

「なんでそんなに我慢するん、もう我慢しなくいいんよ・・・・・・・」


それは一番言ってほしかった言葉。


「ッ・・・ナナシ・・・・・私は・・・・・」


眼に光が生まれる。


「私は・・・・私はファントムの人形、チェスの兵隊ナイトクラス」

「なっ・・・・・」

「だけど・・・・・・・・・だけどっ!・・・・・私は‘メル’がいいっ!メルとしていたかった。」


それは本当の言葉。紡がれることはなかったハズの本当の思い。


「皆と入るときは本当の自分でいられた。だけど・・・・・・・」


願い、希望、そして・・・・・・・


「可笑しいよ・・・・なんでそんなに私のこと助けようとするの?貴方達を騙してたんだよ・・・・・?」

「そんなのきまっとるやないか、ワイたちの仲間やからや。」

「・・・・・仲・・・・間?」

「そや、ギンタもジャックもアルちゃんもアランのおっさんもスノウちゃんもドロシーちゃんもベルもエドもガイラのおっさんも・・・・・・・・・ワイもみーんな仲間なんよ。」

「・・・・・・・・・・・」

「みんな、わかっとるんよ本当は我慢しとる事も、泣いとる事もそろそろ泣いたっていいんちゃうんか?・・・・・・・・・・・・・・・戻ってきぃ」


知らぬ間に頬に一筋の雫が流れた。






 後書き
ノーコメントの方向でお願いします。
修正時期 H20,04/30
修正してるいと異様に痒くなった、痒くなった。
修正時期 H23,08/28
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