短編4

□第八弾
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ベッドの上で頭から血を流し倒れている青年が居る。


「あーぁ、これは酷いわね。」


まるで、この光景を楽しんでいるかのようにソプラノの声が室内に響く。声の主である女はベッドの上で血まみれで倒れている男の身体を軽く蹴り、仰向けになった男の顔を見下ろす。
動かない男の身体、乾きはじめている男のものと思われる血。男は既に■んでいた。


「まぁ、いつかはこうなると思ってたけど。それにしても、即死とはね。アンタの今までの罪の割には簡単に死ねたもんだわ。」


女は目の前の既に物となった勝手の友人を見下ろして言葉を吐く。その言葉は、彼女の表情と比例してとても冷たくとても思い台詞だった。そしてもう既に物となった彼は何も言わない、何も言えない。


「アンタを飲み込みすらしないなんて、アンタにはそんな価値すらなかったのかしら。それとも、もうすでに・・・」


――必要な食事を終えてしまったのかしら。


最後の言葉を言わないまま、彼女は黙ってじっと物を見つめる。哀れむように、悲しむように、断ち切るように。


「残念だわ慎二。少しでも、少しだけでもこの世界が変わっていたらなんて、アンタが桜に優しくしてくれたらなんて、信じた私が馬鹿だった。」


本当に残念。そう言い捨てると彼女はゆっくりと物を背中に部屋出て行く。最後にふと、もう一度振り替えり友人だった者を見つめ直す。



 ・・・< 哀れみの目を玩具に向けた >・・・



まるで、いらなくなったように捨てられた玩具のように彼はそこにポツンと倒れていた。







 後書き
あまりにも、慎次に対する扱いが酷すぎる。慎二ファンの人はすみません・・・・。
なんか慎二に対するイメージをいい物にしようとしたら・・・・あれ?悪化した???
執筆時期 H21,02/12
慎二の字間違えてた・・・orz
修正時期 H23,08/28
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