dream 3

□ハロウィン
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「Trick or Treat!」

「ごめんアレン、今お菓子持ってない」

「……じゃあ仕方ないですね…悪戯、させてもらいますよ」



たまに見せるアレンの黒い笑みは、とっても怖いのだ、と

ラビが教えてくれた覚えがある。

ある程度想像はしていたけど、ここまで迫力があるとは…

というか、ものすごく寒気が…。 やば、めっちゃ怖…ッ!



「い、悪戯?」

「はい、悪戯」

「…なんで、こっち来んのさっ」

「だって悪戯できないでしょう?」



なぜだか壁に追い詰められる私。

逃げられないくらい近距離戦……。



「僕はあなたが好きなんです」

「…は?」

「だから神田に対して、宣戦布告ということで」

「え、ちょ…」

「―――いただきます」



なんでこのタイミングで告白?!と思ったけど、

いただきますって…そーゆーことなの!?

や、やめてくれ!死ぬ気で遠慮しま…!



「…なにしてんだ?モヤシ」



突然アレンの首にあてられた漆黒の刃。――――六幻。

聞こえる声は正真正銘、ユウ。



「ちっ……邪魔が入りましたね、」

「いや、むしろ救世主だからさ」

「…じゃあ、また今度。」

「もうやめていただきたいんですけど…。」



さっきよりも少し黒さが増した笑顔でユウになんか言うと、そのままアレンは立ち去った。

アレンもアレンだったけど、ユウもかなりきちゃってる。

機嫌の悪さハンパない…。



「…これ、やるから。絶対食うんじゃねぇぞ、絶対だ」

「…チョコ?どうして、」

「とにかく!持ってろ」



なんで持ってるのかホント不明だけど、

とりあえず、これで次アレンに会ったときは助かりそうだ。




*終わり*


アレンに襲われないためにチョコを持たしてみた神田さん。


自身ブログより転載


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