Dream 1

□夢見る
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付き合いたいとか、そういうのが全くないわけじゃない、けど、そうなれたら嬉しいことこの上ない。





have a dream






「先輩、なんだか最近楽しそうですね!」

「え、そう?」



ルカくんに言われて気付く。

アルトくんが好きだと自覚したときから、学園へ行くのが楽しみになったのは確かだったけど、態度にでてたなんて。


正直、今までは学園に行くのがあんまり気乗りしてはいなかった。勉強はあまり好きじゃないし、人づきあいも得意ではないから。

でもさっきも言ったように、今は学園へ行くことが楽しみで仕方ないのだ。アルトくんの顔が見れるなら、嫌いな勉強も全然苦じゃない。



「僕まで嬉しくなります!」

「それならよかった」

「でもあんまり良いこと独り占めすると、怒りますよ?」

「うーん、じゃあ善処する!」



たとえ話せなくても、一目姿を見れただけでその日は幸せ。

話せたならもっと。近くへ寄れたのならもっともっと。そうやって幸せがどんどん増えて。


これ以上の幸せとはどんなものなのか。

そんなことを毎日考えて、

私は日々を過ごしていた。



to be continued





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