付き合いたいとか、そういうのが全くないわけじゃない、けど、そうなれたら嬉しいことこの上ない。have a dream
「先輩、なんだか最近楽しそうですね!」
「え、そう?」
ルカくんに言われて気付く。
アルトくんが好きだと自覚したときから、学園へ行くのが楽しみになったのは確かだったけど、態度にでてたなんて。
正直、今までは学園に行くのがあんまり気乗りしてはいなかった。勉強はあまり好きじゃないし、人づきあいも得意ではないから。
でもさっきも言ったように、今は学園へ行くことが楽しみで仕方ないのだ。アルトくんの顔が見れるなら、嫌いな勉強も全然苦じゃない。
「僕まで嬉しくなります!」
「それならよかった」
「でもあんまり良いこと独り占めすると、怒りますよ?」
「うーん、じゃあ善処する!」
たとえ話せなくても、一目姿を見れただけでその日は幸せ。
話せたならもっと。近くへ寄れたのならもっともっと。そうやって幸せがどんどん増えて。
これ以上の幸せとはどんなものなのか。
そんなことを毎日考えて、
私は日々を過ごしていた。to be continued