東方望月譚
□第六夜
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朝、図書館に行くと魔理沙が机に突っ伏して寝ていた。
「そういえば結局魔理沙さんは放置したんだったっけ……」
本気で忘れてた。
結局昨日は咲夜と一緒にフランを部屋に連れて行った後、すぐ自室で寝ちゃったしな……
何となく寝顔観察
観察結果
意外と可愛い寝顔をしている。
「何してるんですか十華さん?」
リトルが本を抱えながら聞いてきた。
「寝顔観察です。一緒にどうですか?」
「えっと……じゃあ少しだけ……」
意外とリトルもこういうのは嫌いじゃないらしい
「…………ん…にゅ……」
「……何か意外と可愛いですね。」
「そうね……」
「パ、パチュリー様!?いつから!」
いつの間に私とリトルの間に入ったんだ……
「しっ!………魔理沙が起きちゃうわ。」
そして意外とノリノリだ。
「………ん……あ?……うお!?な、な、何やってんだお前ら!」
ナイス反応
「もう、起きちゃったじゃない……」
「パチュリー様がいきなり出てくるからです。後少し寝ててくれればイタズラも出来たのに……」
「リトルさん……そんな事考えてたんですか……」
嫌いじゃ無いどころじゃなく大好きだったようだ。
「お前らな……」
魔理沙が文句を言おうとした。
その時
───バーン
「魔理沙ッ!!」
金髪のボブでカチューシャを付けた女がドアを開くなりそう叫んだ。
ていうか紅魔館って門番居たよね……
「昨日遊びに来るって言うからずっと待ってたのにぃ!!」
ずっと……って一日中か………何て言うか……お疲れさま?
「あぁ、すまない。ずっと待っててくれたのか……」
魔理沙がすまなそうに言った。
「あ、アンタの為に待ってなんか無いわよ!!わ、わたしはただ……その……そうよ、お茶が無駄になっちゃったっから……それなのにこんなところで……」
分かりやすいツンデレだな……
しかも言い訳が苦しい。
「……こんなところとはご挨拶ね、アリス。」
金髪はアリスと言うらしい。
「あら、パチュリー……気付かなかったわ、ごめんなさいね。」
なんか二人とも言葉にトゲが……
「修羅場……」
リトルがボソッと呟いた。