東方望月譚

□第九夜
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目を開けるとそこには見慣れた天井があった。

ああ……帰って来たんだな……

感慨深げに私はそう思った。

今回の件でいろいろな人(って言っていいのかな?)に会った。

妖怪の山の河城 にとりと犬走 椛

操られていた博麗 霊夢と射命丸 文

そして今回の異変の首謀者だった音無 白

思い返してみると異変ってのも悪く無いと思えて来る。

まぁ痛いのは嫌だけど……

ふと自分の身体を見てみる。

今回の異変で全身ズタズタにされ何度も死にかけた身体

今は回復魔法のおかげで傷一つ無い

もうほとんど前と同じように動かす事が出来る。

私の身体も"外"だったら何回死んだか解らないな……意外と頑丈なのかな……

そう思い苦笑する。

ふと外を見る。

今日は新月

最も月の加護が無くなる日だ。

夜行性のレミリアも今日は部屋で大人しくしている。

少し気晴らしに散歩するのも良いかもな……

魔物もこの館の近くに出る程度の物なら遅れを取ることも無い。

そう思い、私は銃を引き出しから取り出して立ち上がった。
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