立海(幸攻)小説
□助けて
1ページ/1ページ
「…なぁ、ゆき」
夕食の後、部屋でくつろいでいる時。
隣で雑誌を読んでいたマサが静かに俺の名前を読んだ。
「ん?どうしたの、マサ」
隣を見ると、マサは凄く真剣な表情をしている。
「たすけて」
マサはそう言うと俺の胸にもたれ掛かった。
「何処か痛いの?」
具合でも悪いのかと俺がそう尋ねても、返事は返ってこない。
何か言いたい事があるのかなと
俺は綺麗な銀色の髪を撫で、マサが口を開くのを待つ。
マサはしばらく大人しく髪を撫でられていたけど
俺の体を離し、胸のあたりをぐっと掴み
「…お前さんのこと好きすぎて、しにそう」
と言った。
俺はマサを勢い良く抱きしめる。
耳元ではマサの幸せそうな笑い声が聞こえた。
end.