青学リョ小説
□HAPPYBIRTHDAY TO…
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「ねぇ部長、なんにもして欲しい事ないの?」
「ない」
今日は俺の誕生日だ。
だからリョーマは、「何でもしてあげる」と言ってきた。
「ほんっとーに?もう2度とこんな日はないよ?」
「…ないな」
特別して欲しい事もなくて、俺はさっきから「ない」と答えているんだが…リョーマは納得しないらしい。
「来年の誕生日も、再来年の誕生日も、何にもしてあげないよ?」
俺に劣らず頑固者。
俺に劣らず負けず嫌い。
でも
愛しい俺の恋人。
「何もしてあげないけど、一緒には居てくれるんだろう?それだけで良い」
ついでに言うと、誕生日だけじゃなく毎日一緒に居て欲しいが。
俺がそういうとリョーマは顔を赤らめ
「…仕方ないから一緒にいてあげても良いけど」
と言って俺に抱きついてきた。
どんな誕生日プレゼントよりも嬉しいこと。
それは
リョーマが俺の傍にいると言うこと
end.