青学リョ小説
□ホームワーク
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「…もうやだ。勉強したくない」
此処はリョーマの部屋。
「…何言ってんだ…宿題だろう?」
グデンとその場に倒れこむリョーマを支え、また机に向かわせる。
今日は日曜日。
リョーマが勉強を教えて欲しいと言ってきたので、今俺は此処に居るわけだ。
…まだ勉強が始まって30分しか経ってない。
「やだ。もう飽きた。国語なんて嫌いっ」
「こらこら、苦手意識を持つからダメなんだぞ?」
「ねぇ秀一郎、遊んで?テニスしよう?ね?」
リョーマは俺に抱きつき、ねだる。
それがあまりにも可愛くてつい許してしまいそうになるが、それではリョーマの為にならない。
「ダメだよ。ちゃんと宿題やらなきゃ」
「えー…秀一郎のケチ…」
「終わったら何でもしてやるから」
「ほんとに?」
リョーマはにやっと笑う。
「…何か企んでないか?」
「何でもするって言ったよね」
言いましたけど…笑顔が怖い。
「じゃあちゃっちゃと終わらせちゃお♪」
「何を企んでるんだリョーマ…」
リョーマは「べっつにー♪」と上機嫌に言いながら、机に向かう。
何をさせられるのか解らないが…
楽しそうにしているリョーマを見ていられるなら…まぁ良いか。
end.