青学リョ小説A

□ハッピーハロウィン!2007!
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「TRICK OR TREAT!」



第二の犠牲者はテニス部副部長、大石秀一郎。

普段大石がお菓子を食べている姿は、リョーマは見たことが無い。

だからいつもはお菓子は持ち歩いていないはず。

でも

今日はハロウィンだと言う事は、絶対に知っているだろう。

毎年菊丸がお菓子を催促しているらしいから。

だから、今日だけはお菓子を持っている確率87% ( リョーマの推測による )



「はいはい、来ると思ってたよ」



大石はポケットに飴か何かを入れているらしく

リョーマの言葉を聞くとポケットに手を入れた。

ただ、お菓子を貰っても面白くない…

今回は悪戯をするのが目的なんだから。



「俺、えびせんが食べたいなー…」



ボソッと。

大石に、さりげなーく聞こえる音量で。

リョーマは大石に揺さぶりをかけた。



「え、えびせん?残念だけど、今日は飴かチョコしか持ってなくて…」



大石が焦る。

すかさず、リョーマの攻撃。



「…そっか…」



寂しそうな表情。

傍から見れば「文句言うなよ!」状態である。

ただ、それは一般の目から見たらであって

リョーマの寂しそうな表情はテニス部員に計り知れないダメージを与える。



「ご、ごめん!来年はえびせんを…って来年俺高校生だ!」



大石が焦って変な事を口走り始めたのを見計らって



「You still have lots more to work on…」



リョーマはまたしても不意に顔を近づける。

しかも今度はウインク付き。

大石は目をぱちくりさせ

その状況を理解すると顔を赤くさせた。


大石の表情をみてリョーマは満足し

またしても次の犠牲者を探し始める。



end.



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