青学リョ小説A

□ハッピーハロウィン!2007!
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「TRICK OR TREAT!」



第三の犠牲者は青学テニス部の天才、不二周助。

不二が今日この日にお菓子を持ってる確率100%(リョーマの推測による)

むしろリョーマがお菓子を持ってないと

リョーマが悪戯されてしまうかもしれない、危険な相手である。



だからこそ

勝負を挑みたいと思うのは、リョーマが負けず嫌いだから。



「今日と言う日に、僕がお菓子を持ってないと思った?」



そう言って不二は

リョーマの予想通りリョーマの手の上に一杯のお菓子をのせる。



「ところで越前、TRICK OR TREAT」



不適な笑みを浮かべて一言。

もちろんこれも予想通り。



「…」



しかしリョーマは口ごもる。

一歩下がり、困った表情を浮かべた。



「…あれ?お菓子は持ってないようだね…じゃあ、悪戯 して良い?」



そう言って、不二が一歩下がったリョーマに近づいた時



「…これ、俺の気持ち…っス」



リョーマは恥ずかしそうに何かを取り出し

不二に渡した。

それはハート型のチョコ。



「え、越前…?」



何が起こったかすぐには理解出来ず、不二が固まる。

そんな不二を見てリョーマはフフっと笑い



「You still have lots more to work on…」



そう良い残して駆け出した。

その場に残された不二はその言葉を聞いてやっと状況を理解する。



「…あの演技は、反則じゃない…?」



不二は手のひらに残ったハート型のチョコを見つめて

愛おしそうに微笑んだ。



end.



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