青学リョ小説A

□HAPPYBIRTHDAY TO…2
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今日は土曜日。
明日は部活が休みだから、リョーマが家に遊びに来ている。

まぁ遊びに来ていると言ってもお互い部活で疲れていたから
ベッドでゴロゴロしたり抱きしめあって寝たり。

今、俺はデータをまとめていて
リョーマは俺の腰に抱きついている。


時間はそろそろ六時になろうとしていた。


「…リョーマ、そろそろ六時だから帰る用意しないと。送っていくよ」


越前家の夕飯の時間とうちの夕飯の時間を考慮して。
もちろんリョーマを帰したくは無いが、仕方ない。


「…」


リョーマは無言で、俺の背中に顔を擦り付ける。
イヤイヤ、と首を振っているんだろう。


「そろそろ夕飯だろう?帰らなきゃ御両親が心配する」

「…やだ」


俺はリョーマの手を自分の腰からはずし、リョーマと向かい合う。
今のリョーマは差し詰め、玩具を買ってもらえず駄々をこねる子供。


「…リョーマ…我侭なら聞かないからな」

「…帰りたくない」


そんな可愛い事を言われて帰す男が居るのだろうか。
…いや、居ない。


「…それは俺が断れると思って言ってるのか?」

「思ってない」


…断言したな?


「…もっと一緒に居たいの。ね、駄目?」


駄目じゃない。
断じて駄目ではない。

今のリョーマは小悪魔だ…どんな方法でも逆らえない。


「母さんに夕飯頼んでくるから、家に電話しておくこと。良いな?」

「やったぁ!泊まって良いの?」

「明日は部活が休みだが」

「泊まる!」


決定。
明日も会う予定だったんだから最初から泊まる事にしても良かったんじゃないかとも思ったが。


リョーマの口から可愛い事が聞けたので良しとしよう。



end.



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