青学リョ小説A

□嘘偽りない、本当の言葉
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部活が終わり

すっかり暗くなった道を二人で歩く。

11月も半ば

もうすっかり寒くなってきた。

リョーマは寒さでかじかんだ手を擦り

一生懸命自分の息で暖めている。


その姿が可愛くて

その寒さを少しでも取り除いてあげたくて

僕はリョーマの手を取った。



「うわ…リョーマの手すっごい冷たいね」

「あ、ごめん。周助の手も冷たくなっちゃうから…離して良いよ?」



リョーマは申し訳無さそうに言う。

僕からしたら自分の手なんてどうでも良いのに…

そんなリョーマが愛おしくて。



「なんで?俺の体温が温かいのは君を暖める為だよ」

「…ありがと」



僕がそう言うと、リョーマは恥ずかしそうに俯いた。

顔は少し赤くなっていたけど、嬉しそうに微笑んでいる。



それだから君には

本当のことを言いたくなるんだ。





−−−−−−−−−−

( おまけ )


「…でもさ」

「うん?」

「手が暖かい人って心が冷たいって言うよね」

「リョーマ以外にはね」

「…あ、否定はしないんだ」



end.



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