他校リョ小説

□僕の笑顔を君だけに
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「…亮って笑うと可愛いよね」

リョーマはそう言って、くしゃっと笑った。





僕の笑顔を君だけに





「…急になんだよ…つか俺、笑ってたのか?」

「笑ってたよー!気づいてなかったの?」

「ん、無意識」

「あーじゃあ俺、亮の無意識の笑顔が好きー…」


まさかそんな事を言ってもらえるとは思わなくて、なんだか急に恥ずかしくなる。

熱くなった顔を見られたくなくて、俺はそっぽを向いた。

リョーマはそんな俺を見て、くすくす笑う。


「…なんだよ」

「…なんでもない」

「なんでもないにしちゃ、ご機嫌だな」

「あ」


人の話を聞いてるのか聞いてないのか。

リョーマは何かを思い出したように俺の顔をのぞいた。


「でもさー、この笑顔を氷帝の人たちはもっといっぱい見てると思うと、なんか悔しい」


リョーマはぷーと口を膨らませ、俺の頬をムニムニつねる。

そんな事を考えるリョーマが可笑しくて、俺はついつい笑ってしまった。


「ばーか、俺はお前が居るから笑うんだよ」



end.



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