消えてしまう恋ならば、
□隠れた本音
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ユウナは俺にとって特別な存在だった
ユウナは俺の彼女っていうので
訓練兵からの同期で人情厚く、誰にも優しくて柔らかい笑顔が可愛かった
ホントはずっと気になってて告白するのに正直時間はかかったけど
返事をもらってからはそんなの気にならなかった
彼女も調査兵団に所属していて悔しいけど優秀だ
「なぁ、」
「ん?」
そう声を掛ければいつものように柔らかな茶髪を揺らしながらこちらを見た
「今度立体起動訓練付きあってくれよ」
「いいねー。エレン、回転苦手だもんね」
「ユウナは騎馬が極端にできてない癖に」
「あ、ちょっとそれ触れないでよー!」
と俺の隣でクスクスと笑った
足元には立体起動装置の部品があり今は二人でメンテナンスをしていた
ふいにユウナの肩が触れてそのまま軽くもたれ掛るようにしてきた
「前ね、指定されたとこで止まるはずだったのに手綱引き損ねてさ一人だけ列から飛び出してて、超恥ずかしかったんだよー?」
「ふ、馬鹿だな」
正直やめてほしかったりする
きっと今触れ合う肩にドキドキさせられてるのは俺だけ。
微かに髪の匂いと細い体
きっとユウナはなにも考えてないんだろう
「そんなこといっていいのかな?・・・私もエレンが立体起動の操作ミスって落下しかけたって聞いたけど?」
「ちょ、誰がいったんだよそれ!」
げ。恥ずかしすぎるだろ!
でもユウナはそんなことは気にすることなくいつもの笑顔でこちらを見ている
俺はついそのままユウナの頬に触れた
「どうかした?」
そう聞かれた言葉に理由なんてなかった
「触りたかったから触った、」
そう答えると「馬鹿・・・!」と顔を赤くして言われた
俺はその表情が見れて満足して笑い返した