苦い恋に想いは募る

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渚said










ピピピピピ…



その無機質な音に私は目が覚め目ざまし時計を止めた



朝だー・・・・・。



今日は入学式か。はやく準備しよ。



とベッドから起き洗面所に顔を洗いに行き学校の準備を初めた



「ちょっとー、なんでアンタだけ起きてんのよ。ちゃんと起こしてあげなさいよね。」



とフライパン片手に母上からひと言



なんのために目覚ましかけたと思ってんだ、あのバカ。



と頭の中で呑気にまだ寝てるであろう人物を思い浮かべながら毒づいた



「わかってるって」



私は適当に返事を返して自分の部屋に戻った



思った通りベッドの上でまだ寝てるヤツは髪をボサボサにして寝息をたてている



コイツ、おいて行こうかなー・・・。



「涼、朝。」



そう言ってやると「ん、」と声を漏らし目を開けた



「朝。」



早く準備しろ。と気持ちを込め二回言ってやった



「あ、はよっす・・・・。ってか渚もう着替えたんすか!」



「だって涼が起きないんだもん。」



「なんで起こしてくんないんですか!」



「だから起こしたじゃん。ほら準備して」



と私は朝食を取りに先にリビングにむかった



母さんは朝食を並べ終えていた



「起こしたの?」



「うん、起きた。今準備してるー」



と私は「いただきまーす」と言って先に朝食を口に運んだ







 
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