苦い恋に想いは募る
□2 episode
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黄瀬said
「渚、制服似合ってるっすね〜」
「モデルがいったら嫌味にしか聞こえない」
「俺も似合ってるっすか?」
「うんうん、似合う似合う。カッコイー」
「驚くほど棒読みっすよ!傷つくんすけど」
「だって前試し着とかいって着てたでしょ。私それ見てたし。」
そんなことを話しながら海常の校門を抜けた
まぁ、その前からいろんな視線は感じてるっすけど・・・・・。
少し前から視線と噂の声が聞こえてくる
「あれキセリョじゃない?」
「え!嘘!」
「なにやっぱ海常にくるってホントだったの!?」
「かっこよくない?」
俺たちはそのままクラス名簿の書かれている張出の紙に向かった
周りが何を感じてるか分かんないけど軽く避けられる
そのクラス名簿に目を凝らす
げ、最悪。
「うわー最悪っす。渚とクラス離れたっす」
「あー、そうだね。ドンマイ」
「えー!渚も寂しいくせにー」
「ま、階が同じなだけよかったじゃん。」
どこか宥めるように俺を見る渚に頬を膨らました
「・・・・全然よくないっす」
「はいはい、教室行くよ?」
と渚は俺の一歩前を歩く。俺も行こうとしたが
「キャー!黄瀬くんだよね?///」
「えっ!うわホント超かっこいいー!///」
その声が始まりで次々と女子が群がってきた
うわー、まじっすか・・・!
せっかく渚といるのに
前を見ると『先行く。』と口パクで言われて彼女はそのまま置いて行った
これも今までによくあったことだ
とりあえず時間までに教室に向かおうと女の子たちに答えながら脱した
はぁ、もう・・・・。
渚は俺がモデルを始めてからずっとこんな感じだ
ただ単に気を遣っているのかめんどくさいとおもってるのは分からないけど。