苦い恋に想いは募る

□4 episode
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渚said











結局私は合格を貰い監督には帝光中の経験をかわれた



早速次の日から私は体育館に向かった



「渚ちゃん!昨日ぶりだね、今日は何してたの?」



この先輩が森山先輩で多少女ったらしっていうのは聞いている



「今日は勉強してご飯食べて勉強してました。」



「・・・・・そう。」



森山は呆気にとられるように言葉を失った



「やぁ。こんにちは。」



と背の高い人がこちらに来てくれた



あぁ、この人は確か・・・・。



「小堀先輩、ですよね。こんにちは」



「あぁ、森山はよく変なことほっといてあげてくれ。」



この人はまともだ、見てて分かる。うん。



「あの、私今日は何をすればいいんでしょうか?」



まだ先輩たちも把握できてないし物品の把握今まで成績も確認する必要がある



「そのことなら笠松に」



と指を差された方を見ると壁にもたれている昨日の先輩が見えた



私はそのままその先輩のとこに向かうとまた途中から顔を逸らされた



「こんにちは。あの、私は今日何をすればいいでしょうか。できればスコアとかも確認したいんですけど」



「あ、あぁ、分かってる。」



そういって笠松さんはこちらを見ず倉庫へと向かった



私もそのあとについて行った



そのままは物品の配置とか教えてもらった



でもこの人、未だに笠松さんは一切こっち見てくれない



なんだ、無愛想なのか。この人



「で、ここにスコアボードがある。ここに置いてるノートは去年のとかデータがあるから自由にみてくれていい」




「はい、じゃあそこのスコアボード借りていいですか?」



「え、あ、おぅ。・・・・」



なにかと話しかけるたび少しおどおどしてる



なんでだ?



「・・・笠松先輩ってポジションどこなんですか?」



と言いながら視界に入ろうと横に並ぶ



しかしまた顔を逸らされた



「っ、・・・ポジションはポイントガードだ」



「中学もですか?」



とまた視界に入ろうとわざと前に出てみる



「あ、あぁ・・・・。」



とまた顔を逸らされた



それほど私が嫌いなのか。会ったばかりだぞ。



「先輩、顔くらい見て話してくださいよ」



そう言って私は笠松さんの頬に触れてこっちを向かせた



あ、やば



涼太と同じように触ってしまった



するとアールグレイの瞳と目が合った



うわ、この人すごい。



私はそう感じた



でもその瞬間先輩が目を見開いて顔が真っ赤になってしまった



「な、な、なっ・・・!!///」



「あ、すいません」



彼はそのまま顔を隠すように手で覆った



「悪いな・・・。そりゃ気になるよな・・・・。」



「?人見知りですか?」



「まぁ、そんなもんだな。・・・・俺、女子苦手なんだよ」



「・・・・ぷ、」



つい吹き出してしまった



変わった人だと思った



私が笑いだすと笠松先輩は恥ずかしそうにそれを止めようとしてた



「おい、笑うなよ・・・!」



「だって、キャプテンが女苦手とか、どーすんすか・・・・!ぷ、」



そりゃマネージャ大変だわ



まともに話せんのかなぁー、



顔を見ればいまだに少し恥ずかしそうな顔をしてこちらを見ている



「はは、すいません。でも私マネージャーだし、少しずつでいいんで頑張りましょ?」



「・・・・あぁ。」



再び目を逸らしたその様子に私は頬がつい緩んだ









 
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