苦い恋に想いは募る

□8 episode
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鷹野said










このクラスには変わった女子がいる



「鷹野〜!同じクラスとか超ラッキー!よろしくね!」



「私も!よかったら後でアド交換してくれなーい?」



俺は比較的顔だちはいい方で女子には以外と集られる



実際このクラスに入ると女子の目を集めた



俺も自分なりに楽しむことをモットーにしていろんな子とよく遊んでた



女子は優しくすれば私のことが好きなのかも、なんて錯覚する



単純だ、女なんて。



実際落とせない女なんかいない



表面上は気丈に振舞っても意外な反面を見せればそのギャップにおちたり方法はさまざま



でも俺がこの高校生活を楽しむには邪魔な奴がいた



それが1組の黄瀬涼太だ



その男はモデルで金髪という目立つ頭をしてる



校則おかしいだろ、おい。



まぁ、大して張り合うつもりはなかった



向こうは向こうで俺は俺だ。



でもこのクラスに変わった女子がいた



『梓渚です。帝光中出身です。5組のキセリョとは幼馴染なだけで特別な関係はありません。なので呼び出しやキセリョの伝言は受けません。以上です』



自己紹介の時当然の様に言ったその子は髪質は明るく肩までで軽く巻かれていた



普通の子の中の綺麗な子の分類には入るだろう



その時から多少関心はあった



「ちょっと、アンタ涼太君と近いんだよ」



「そうよ、幼馴染かなにか知らないけど立場わきまえなさいよ」



「大して可愛くもないくせに。」



その声に反応して階段裏に目をやる



そこには女子3人がその子を囲んでいた



女子はいっつもこうだ



表面は善いように作るくせに裏ではやりたい放題に不満をぶつける



いい機会だ



そう思って俺はそこに足を進めた



「ねぇ、何してるの?」



その声に3人の女は反応して表情を変えた



あぁ、媚売るときの顔だ



「あ、鷹野君!?・・・・ううん、何もしてないよ、」



「そうそう、ちょっとおしゃべりしてただけだよ!///」



バレバレだっつーの



「そうなの?・・・・俺さ梓さんに用があるんだよね。ちょっと借りてもいいかな?」



「そういうの要らないから」



その俺の言葉を遮ったのは間違いなくその子だった



俺はついその子を見た



先ほどと変わらない無表情だ



「アナタ達さ自己紹介聞いてなかった?私は呼び出しは受けないって言ったんだけど。」



「・・・・っ、」



その女の子たちは俺がいるのか言葉を塞いだ



「第三者が入ってきていうのをやめるんなら最初から言わないで。次また話したいなら黄瀬も呼んで話したら解決する」



「・・・・・・」



そうその子が言うと完全に黙った



すげー・・・・。



その子はそのまま俺の横を通り過ぎていった



「ちょっと、」



つい俺は彼女に声を掛けた



「余計なことしないで」



そう言われた



そのときの漆黒の瞳がとても綺麗で俺は彼女の後姿を目で追った







 
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