苦い恋に想いは募る

□9 episode
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渚said










最近犬がもう一匹増えた気がする



多分気のせいだけど



「渚ちゃーん、おはよー!」



と声を出しながら私の横に並んできた



「・・・・おはよ」



横でフワフワとくせっ毛であろう黒髪をした人



そういば、あの人に似てる



韓国の歌手の・・・・・、んーー・・・・・、誰だっけ?・・・・・ま、いっか。



結局思い出せなかったので放棄した



というかなぜ横を歩いてくる



「・・・・なに?」



そう言うと鷹野君に逆に首を傾げられた



「なにって・・・・、渚ちゃんどこ行くの?」



「自動販売機。」



「俺も。・・・・・・ついてってるだけ?」



なぜ逆に首を傾げる



「ふぅん。変なの。・・・・・鷹野君って部活はいってないの?」



「入ってない。俺あんま汗とかかきたくないし」



「なにそれ。運動神経悪くて誤魔化してるんじゃなくて?」



あ、言い過ぎた?



と相手を見て見るけど「そうなのかなー?」と曖昧にかえってきた



大して気にしてないんだろう



私は自動販売機の前で財布を開きお金を取り出した



んー・・・・と、紅茶、紅茶っと。



と自動販売機に並んだサンプルを見ながら探していると不意に財布を取られた



「うっわ!なにこれ!」



と財布を取られた方に目をむけると鷹野君の手には財布に入っていたプリクラが手に取られていた



お金とられたかと思った・・・・・。



私は中学の時からプリクラとかはずっと財布にしまっていた



そっちに関心があるだけならいいや。



と私は財布を取り返すことを後回しにして先に紅茶をかった



ガコン、と紅茶が出てきてそれを取り出した



「人のプリ取るな。」



と紅茶に口をつけながら鷹野君の方に近づいた



手にあるのは中学の頃のプリクラだ



うっわ、懐かし〜・・・。



「なんで髪切っちゃったの!?もったいなくね!超もったいないって!!」



中学の時は髪はストレートで胸の長さまであったからなー・・・・。



と現在の肩まで短くなった髪に軽く触れてみる



「まぁ、長い髪もまとめやすかったけど短いほうが楽だし・・・・・。」



「なにその理由!?優等生なの!女の子として問題ありだし!」



あれ、私なんでこんな問い詰められてるんだ。



「どうでもよくない?」



「いやいやいや、それとさ中学の時彼氏いたんだ?」



珍しい目で見んな。てかいねーよ。殴るぞ。



鷹野君の手のプリクラをみると紫原と二人で写ってるプリクラだ



「あぁ、それ友達」



「えぇ!まじ?ちょっと身長高すぎ!しゃがんでんじゃん!」



あー、そいえば敦元気にしてんのかなぁ・・・・。



でもお菓子あれば生きれる人だからな。うん。



てか、



「うるさい。」



と私は鷹野君の手にあったプリクラを取り財布も取り返した



私は淡々と教室に戻ろうとするとまた隣に早足でやってきた



「渚ちゃんって中学の時彼氏はいたの?」



「いない。」



「好きな人も?」



「・・・・いない。」



「ちょっと何今の間!もしかして、」



「うるさい。鬱陶しい。怒るよ?」



とちょうど階段をあがるとある人と目が合った














 
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