カゲロウデイズ小説置き場

□繰り返す世界
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トントンとスニーカーのかかとを鳴らし前を見る。
「いってきまーす。」
外に出ると 
「おはよう。貴音。」
「おはよう。遥」
遥がニコニコしながらこっちを向いた。



「なあ。二人とも。」
「団長?」
ヒラリと団長が2枚の紙を持っていた。
「な、何ですかそれ?」
なんかいやな予感しかしない。
カノさんの雑誌をテーブルの上に置きながら何が来てもいいように構える。
「ん、ああ。お前とコノハ・・・じゃなかったな。遥と付き合っているんだろう?」
「ち、違います!!!」
私たちはそんな関係ではない。
(しかも、遥に最近避けられている・・・。)
普通にしゃべる。
でも昔のような関係ではない。
(どこか距離が離れている・・・)
あの、高校生のような関係ではなくなってしまったのだ。
「おい?どうした。」
「わ!!何でもありません!!」
いきなり声をかけられびっくりした。
「そ、そうか・・・。だが映画のチケットをカノがあててきたがその日誰も予定が入っていて見れないんだ。ちなみに8月15日だが・・・。」
「へーそうですかー。」
「丁度遥は予定が開いているというし一緒にいってくれないか。」
ピキリと体が固まった。
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